人間関係

当てはまったら要注意!実は人間関係が悪い職場の特徴5選

  • 今の職場でどことなく人間関係に違和感がある
  • 転職先として検討している企業の人間関係が良いのか気になる
  • 人間関係が良い職場と悪い職場の見分け方を知りたい

職場の人間関係について、上記のような疑問や不安を抱えていませんか?

働きやすい職場を選ぶ上で、人間関係は非常に重要なポイントです。

見るからに人間関係が悪い職場もありますが、中には「一見すると問題がなさそうに思える」ケースもあります。

今回は、実は人間関係が悪い職場の特徴について解説します。

現在の職場で人間関係に違和感を抱いている人、転職先の人間関係が気になっている人は、ぜひ参考にしてください。

人間関係が悪い職場で発生しやすいデメリットとは?

人間関係の良し悪しは、職場で働きやすさに直接的な影響をもたらします。

人間関係が悪い職場で働いた場合、次のようなデメリットを被る可能性があるため注意が必要です。

コミュニケーション不足による行き違い・誤解が生じる

人間関係がうまくいっていない職場では、コミュニケーションの機会をできるだけ減らそうとする人が多くなりがちです。

同僚や上司と話すこと自体がストレスの原因になるため、多くの人はそもそも会話を交わしたくないと考えています。

コミュニケーション不足に陥りやすくなり、業務上の行き違いや誤解が生じやすくなるでしょう。

結果的に誤解や行き違いがさらなるストレスの原因を生むという悪循環に陥りがちです。

仕事を進める上で、コミュニケーションは基本中の基本。

同じ空間で働いているにも関わらず、コミュニケーションを図りづらいのは「正常な状態」ではない証拠です。

仕事の本質とは無関係の面でストレスを抱えがち

人間関係が悪い職場では、仕事の本質とは関係のない部分でストレスを受けやすい傾向があります。

陰湿な噂話がまことしやかに流布されるような職場は、まさに「本質的ではないストレス」の温床です。

こうした仕事とは無関係なストレスを抱えることで、結果的に仕事のパフォーマンスそのものが下がりやすくなります。

本来であれば、仕事に集中して成果を挙げるための職場だったはず。

人間関係に問題を抱えている職場では、「何のために毎日職場に来ているのか?」が分からなくなることもめずらくありません。

業績が低迷しやすく事業の先行きが不透明になることも

人間関係による従業員のストレスが鬱積していくと、仕事に集中できない人が増えていきます。

組織レベルで見ると企業全体の業績も低迷しやすく、事業そのものの先行きが不透明になる原因にもなりかねません。

「企業は人なり」は松下幸之助氏の言葉ですが、まさしく「人」が原因で企業の業績が傾くこともあり得ます。

職場の人間関係が険悪な状態が長く続けば、雇用や収入の安定さえも脅かされてしまう恐れがあるのです。

実は人間関係が悪い職場に見られる5つの特徴

一見問題なさそうに見えるものの、実は人間関係が悪い職場には共通した特徴があります。

もし現在の勤務先が複数当てはまっているようなら、人間関係が実はうまくいっていない可能性が高いでしょう。

また、転職や就職を検討中の人は、面接などで応募先企業を訪問した際にはぜひ次の5点をチェックしてみてください。

該当する特徴がいくつも見られるようなら、その職場に入社するかどうかは慎重に見極めたほうがよいかもしれません。

ローカルルールが異様に重視されている

人間関係が実は良くない職場に共通しているのは、全体として「内向き」の傾向が強いという点です。

社内のローカルルールが異様に重視されており、内輪のルールが幅を利かせているケースが多々見られます。

たとえば、「目上の人は必ず『さん』付け、役職者は役職名で呼ぶ」といったローカルルールが存在していないでしょうか?

ルールがあること自体に問題はありませんが、そのルールが異様に重視されているようなら注意が必要です。

こうした職場では、「先週、後輩の〇〇が課長のことを『さん』付けで呼んだ」「あれはマナー違反だ」といった噂が広がります。

社外から見ればどうでも良いようなルールが偏重されているので、お互いにルール違反をしないか監視し合っているのです。

従業員の興味関心が内向きになっているため、世の中や業界の変化といった社外に向けるアンテナが低くなってしまいます。

ローカルルールが異様に重視されていないか、従業員の興味関心が身内に向けられていないか、注意深く観察してみましょう。

社内の力関係・上下関係を軸に仕事が進んでいる

社内の力関係や上下関係を中心に仕事が進んでいるような職場も要注意です。

こうした職場の特徴は、「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」が重視されるという点にあります。

たとえば、会議で有意義な意見が出たとしても、発言者が新入社員だとすれば全く相手にしてもらえません。

一方、明らかに陳腐な意見でもベテランの社員が発言すると、皆が「さすが〇〇さん」「素晴らしい見解ですね」と言うのです。

社長や役員が「鶴の一声」で決定事項を覆すような場面がよく見られるような職場も注意する必要があります。

社外から見れば、どの従業員が発言したかではなく「どんなアイデア・意見なのか」が重要なのは明らかでしょう。

社内でしか通用しない力関係が重視され続けているようでは、将来的に競合他社にも遅れを取ってしまいかねません。

社内の至るところに注意喚起の貼り紙が掲示されている

社内のトイレや給湯室などに「窓は開けた人が閉めましょう」「長時間の雑談は控えてください」といった貼り紙がありませんか?

もし貼り紙が異様に多いようなら、その職場は人間関係が良くない確率が高いと考えられます。

そもそも、単純な注意喚起をなぜ「貼り紙」で伝える必要があるのでしょうか?

多くの場合、直接口頭で伝えにくい事情があるからです。

たとえば、トイレの窓を開けたまま閉めない人が社内にいるとしましょう。

特定の人だと分かっていても、面と向かって注意しにくい立場の相手だったとします。

すると、口頭以外の手段で「窓を閉めてほしい」と伝えなくてはなりません。

そこで、貼り紙を貼っておくという方法を選んでいる可能性が極めて高いのです。

つまり、貼り紙の多さは社内のコミュニケーション不足や「言いにくさ」を示すバロメーターといえます。

貼り紙が至るところに貼られているような職場は要注意です。

力量に不釣り合いな人物が役職に就いている

管理職などの役職者の中に、明らかに仕事ができない・力量がない人が混ざっていませんか?

能力がないにも関わらず、社歴が長いというだけの理由で自動的に昇進しているような人が多い職場は要注意です。

こうした上長の部下に配置された従業員は、日常的にストレスを抱える場面が非常に多くなります。

上司に相談しても的確な答えが返ってこないので、自分で処理せざるを得ません。

結果的に自分の責任にされてしまったり、どういうわけか「上司の指示を守らなかった」などと濡れ衣を着せられたりします。

理不尽な出来事が続き、ストレスを抱える部下が増えると、その部署はかなりの高確率でギスギスとした雰囲気になるでしょう。

お互いにストレスのはけ口を探り合うようになり、立場の弱い人がいじめの標的になることも少なくありません。

仕事ができない・仕事をしない上司がいる職場は、たとえ人間関係のトラブルが表面化していなくても注意が必要です。

オフィス内の清掃が行き届いておらず雑然としている

オフィス内が全体的に雑然としていて、細部に掃除が行き届いていない職場も要注意です。

オフィスは従業員が毎日のように使う場所なので、清潔に保たれていなければ自分たちの気分が良くないはず。

それにも関わらず掃除をしないのは、職場環境に対して無関心な人が多いことの表れです。

清掃が不十分な傾向が顕著に表れやすいのはトイレでしょう。

トイレが汚い職場には「人が見ていなければ汚しても構わない」「誰が汚したか知られなければいい」という空気が蔓延しています。

つまり、表面上は無難にやり過ごしていても、内心では「この人たちのことはどうでもいい」と思っている人が多いのです。

お互いに対する気遣いがあれば、次に使う人のことを考えたり、少しでもきれいな状態に保とうと配慮するでしょう。

こうした気遣いや配慮が欠如している職場では、高確率で人間関係が悪化しているのです。

人間関係が良くない職場で勤務し続ける弊害

人間関係が良くない職場で勤務し続けていると、さまざまな方面に弊害が及ぶ可能性があります。

具体的な弊害として想定されるのは、主に次の3点です。

仕事で十分な成果を挙げにくい

会社組織が持つ本来の機能は、1人ではできない事業をチームでやり遂げることです。

チームで協力するからこそ大きな事業を成し遂げられるのであって、1人1人がバラバラに動いていては組織の意味をなしません。

人間関係がギスギスしている職場は、チームワークがきちんと機能していない職場と言い換えることができるでしょう。

チームワークの良好な職場にいれば成し遂げられていたかもしれない仕事が、人間関係によって阻害されているかもしれないのです。

仕事で十分な成果を挙げられないとすれば、今後のあなたのキャリアにも悪影響を及ぼす可能性があります。

気づかないうちに人材市場における価値が上がらないまま、年月だけが過ぎてしまうリスクを抱えているのです。

長期的なモチベーションを維持しにくい

人間関係が良いとはいえない職場では、長期的なモチベーションを維持するのが難しい傾向があります。

よほど意志が強い人なら「人は人、自分は自分」と決めて、自分が取り組むべき仕事に集中できるのかもしれません。

しかし、人は誰しも多かれ少なかれ環境の影響を受ける生き物です。

身近に「この仲間と一緒に頑張ろう」と心から思える同僚がいないとすれば、モチベーションを維持するのは容易ではないでしょう。

もしチームワークが強固な職場にいれば、現状よりもさらに高い成果を挙げられていたかもしれないのです。

人間関係の悪さがモチベーションの低下を招き、仕事の成果も下げているとすれば、長期的に見た場合の損失は計り知れません。

心身を健康な状態に維持できない可能性がある

人間関係がいまいち良くない職場に長く勤めていると、小さな不満が少しずつ積み重なっていきます。

表面上はうまくやり過ごしていても、自分自身の本心を偽るのは難しいものです。

不満を表情や態度に表さないように気を遣い続けていると、気づかないうちに心身の健康を蝕んでいる可能性があります。

こうした心身の不調が明らかな形で表れた頃には、すでに健康が著しく害されてしまっていることもめずらしくありません。

たとえば、いつの間にかお酒の量が増えたり、休日に何もする気が起きないことが増えていたりしませんか?

以前は興味があった趣味などが面倒になりつつあるようなら、メンタル面の不調を疑ったほうがよいかもしれません。

また、心身の不調は慢性的な肩こりや原因不明の頭痛といった形で表れることもあります。

「まだ大丈夫」と安易に考えず、不調の兆候が見られたら早めにカウンセリングや治療を受けたほうが得策です。

勤務先の人間関係が実は悪いと感じた場合の対処法

ここまでに解説してきた「実は人間関係が悪い職場」の特徴に勤務先が該当している場合、どう対処すればよいのでしょうか。

想定される対処法をまとめましたので、ぜひ実践してみてください。

自分からできる範囲で働きかけをする

人間関係の悩みはどの職場でも抱えるものです。

人を変えようとする試みは失敗する確率が高いため、まずは自分自身が考え方や振る舞いを変えることから始めましょう。

具体的には、自分から率先して挨拶することや、同僚が困っている様子が見られたらサポートするといった行動を心がけます。

すぐに効果が見られなくても、しばらく続けているうちに少しずつ人間関係が好転する可能性もゼロではありません。

今の勤務先をすぐに見切ってしまうのではなく、自分からできる範囲の働きかけをしてみることが大切です。

改善する兆候が見られなければ転職を検討する

周囲への働きかけにほとんど効果が見られず、人間関係が今後も改善しそうにないようなら、転職も視野に入れて検討しましょう。

ただし、転職理由を人間関係だけに見出すのはリスクが高いと言わざるを得ません。

多くの企業は、人間関係を退職理検討理由に挙げる転職希望者を敬遠する傾向があります。

たとえ転職しても、新たな職場で再び人間関係に悩む確率は決して低くないからです。

そこで、人間関係以外にも転職したい理由があるのか、明確にしておくことをおすすめします。

転職のきっかけが職場の人間関係だったとしても、結果的にキャリアアップやスキルアップにつながれば何ら問題ありません。

現在の職場への不満ではなく、新たな職場で実現したいこと・挑戦したいことを具体的に挙げておくのがポイントです。

同調圧力が強い職場であれば退職代行サービスの活用も1つの方法

人間関係が実は良くない職場では、同調圧力が強力に働いているケースが少なくありません。

身内のルールに従っている者には表面上は穏やかに接していても、裏切り者と判断した途端に態度を急変させることもあるのです。

過去に退職した社員がいるようなら、退職者が辞め際にどのような扱いを受けていたのかを振り返ってみてください。

退職を申し出た途端に冷遇されたり、周囲の態度が急によそよそしくなったりしていなかったでしょうか?

もしそのような傾向が見られたら、あなたが退職する際にも同じような扱いを受ける可能性が高いと考えられます。

退職時に不愉快な思いをしたくない・次のキャリアに向けて前向きに進みたい人は、退職代行サービスを使うのも1つの方法です。

退職代行サービスを利用すると、契約が成立した翌日から基本的に出社する必要がなくなります。

退職手続きは代行サービスが行ってくれるため、あなたがやるべきことは郵送による書類のやりとりだけです。

とくに異業種へ転職する人の場合、現在の同僚とは今後関わらなくなる可能性が高いでしょう。

人間関係で不愉快な思いをすることが想定されるようなら、退職代行サービスを活用してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

職場の人間関係は、表立ってギスギスしているケースばかりではありません。

表面上は波風を立てずに仕事をしているようでいて、実は人間関係が悪いというケースは決してめずらしくないのです。

こうした社内の雰囲気は長年を経て醸成されていることも少なくないため、短期間で大きく改善するのは困難でしょう。

もし今回紹介してきた特徴に勤務先が当てはまっているようなら、環境を変えることも視野に入れて検討するべきかもしれません。

人間関係が良好な職場に移ることで、今後のキャリアにも良い影響をもたらす確率は決して低くないのです。

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