- 担当業務を自分1人で抱え込んでしまい、人に助けを求められない
- 分からないことがあっても人に聞けない・アドバイスを求めるのは気が引ける
- 仕事を1人で抱え込んでしまう癖を直したい
上記のようなことで悩んでいませんか?
仕事を1人で抱え込んでしまう人には、共通した特徴があります。
自分の考え方や行動の癖を見直すことで、仕事を1人で抱え込む習慣を改善できるかもしれません。
この記事では、仕事を1人で抱え込みやすい人の特徴と改善方法、改善できない場合の対処法を紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
仕事を1人で抱え込んでしまう人にありがちな特徴5選
仕事を1人で抱え込んでしまう人によくある特徴をまとめました。
自分に当てはまるものがないか、ぜひ自分の考え方や行動を振り返りながらチェックしてみてください。
分からないこと・理解が曖昧なことを質問できない
仕事を進める中で分からないことや理解が曖昧なことがあっても、聞けない・質問できない傾向はありませんか?
こうした傾向がある人は、仕事を1人で抱え込みやすいでしょう。
本来、担当業務について疑問点や不明点を残したまま仕事を進めるのは危険なことです。
良かれと思ってしたことが、実は間違っている場合もあります。
思い込みが重大なミスにつながり、周囲の社員に迷惑をかけてしまう可能性もあるでしょう。
仕事をしていて分からないことが出てきたとき、「上司に確認してみよう」と自然に思えるでしょうか?
何とかして自己解決しようと試みる癖があるようなら、仕事を1人で抱え込む人の特徴に該当している可能性が高いといえます。
周囲の人に頼って気を遣わせるのが申し訳なく感じる
周囲の人に頼ったり、気を遣わせてしまったりするのが申し訳ないと感じるのも、仕事を1人で抱え込む人の特徴です。
自分が人に聞いたことで相手の手が止まってしまったり、時間を取らせてしまったりするのは間違いありません。
しかし、全員が自分1人だけで仕事を進められるのであれば、そもそも会社組織の意味がなくなってしまいます。
何事も他人任せにするのは良くありませんが、分からないことを確認するのは決して悪いことではないのです。
むしろ、自力で解決しようと試みた結果、ミスやトラブルの原因になるほうが周囲の人にとっては迷惑でしょう。
周りに気を遣わせたくないという心境は、自己肯定感の低さから来ている場合もあります。
もし周囲の人に頼るのが申し訳ないという思いがあるようなら、仕事を抱え込む人の特徴に該当しているかもしれません。
プライドが高い
プライドが高い人も、仕事を1人で抱え込みやすい傾向があります。
人に聞くのは恥ずかしいこと・自分の能力が低いと表明するようなものと捉えていると、自己解決に執着しがちです。
結果的に自分だけでは解決できず締め切りに遅れてしまったり、ミスが発生して迷惑をかけたりする結果を招きかねません。
プライドが高い人は見栄を張ることも多く、実は十分理解できていないことでも「知ったかぶり」をしやすくなります。
人に聞かなくても自力で仕事をこなせる社員を演じているうちに、重大なトラブルを引き起こすこともあるのです。
プライドの高さは仕事以外の人間関係にも悪影響を与える恐れがあるため、できれば改善したい思考の癖といえるでしょう。
抱えている仕事の工数や所要時間が把握できていない
担当している仕事の工数や所要時間を適切に見積もれないことも、仕事を1人で抱える原因となります。
自分の中では「十分間に合うだろう」「そんなに難しくない」と思っても、実際に着手すると予想以上に時間がかかるのです。
結果的に期日までに完了できなかったり、仕事の質が低い状態のまま改善されなかったりすることが多くなります。
このパターンの場合、本人の認識としては「思ったよりも時間がかかった」と捉えていることが少なくありません。
実際には工数や所要時間を予測できていないことが主な原因ですが、本人には自覚がない可能性も高いのです。
「思ったよりも時間がかかる」という場面を何度か経験しているようなら、工数や所要時間の把握ができていないのかもしれません。
仕事を1人で抱え込むリスクを想定できていない
仕事を1人で抱え込んだ結果、どのようなリスクが生じるのかを想定できていないケースもあります。
たとえば、仕事が不完全だったりミスが発生したりすれば会社に損害を与える可能性がある、といったことです。
組織の中で自分に与えられている役割を正確に理解できておらず、目の届く範囲だけで物事を判断している可能性があります。
たとえば、仕事を1人で抱え込んだ結果、作業が遅れていることを周囲が感知できず、納期に間に合わなかったとしましょう。
担当者自身としては「間に合わなくて恥ずかしい」「能力不足だと思われないだろうか?といった捉え方をするのかもしれません。
しかし、納期を守れなかったことで会社全体が信頼を失ったり、対外的な評価を下げたりするほうがはるかに深刻です。
こうしたより大きなリスクに直結することを理解していないと、仕事を安易に1人で抱え込んでしまいます。
仕事を自力で終わらせたいという思いは真面目さが表れた結果ではなく、視野の狭さが原因の可能性もあるのです。
仕事を1人で抱え込む癖を改善する方法
仕事を1人で抱え込む傾向があると自覚していながら、考え方や行動の癖を変えられずに悩んでいる人もいるでしょう。
短期間で劇的に改善するのは難しくても、普段から心がけていくことで少しずつ解決していくことはできるはずです。
次の考え方・行動を意識して、仕事を1人で抱え込む癖を改善していきましょう。
プロセスよりも成果に対してプライドを持つ
仕事のプロセスではなく、成果に対してプライドを持ちましょう。
たとえば、仕事で分からないことが出てきたとき、その場で確認するのが恥ずかしい・申し訳ないと感じるかもしれません。
しかし、確認不足によってミスやトラブルが発生すれば、恥ずかしい・申し訳ないと感じるレベルでは済まなくなってしまいます。
ここでポイントとなるのが、疑問点や不明点は「確認しなくても問題ない可能性がある」という部分です。
わざわざ人に聞かなくても、自分の判断で仕事を進めて問題なく完了させることができるかもしれません。
一方で、その判断が間違っている・認識が不足しているという可能性もゼロではないことも多いはずです。
判断基準として、「少しでも不安や懸念があれば、一応確認を入れる」ことを基本としましょう。
確認した結果、問題がなければ自信を持って仕事を進められます。
周囲には「慎重に仕事を進める人だ」と受け取られるため、むしろ信頼感が高まる可能性が高いのです。
プロセスよりも成果に対してプライドを持ち、仕事を進める過程で「一応確認しておく」ことを厭わないようにしましょう。
「念のため」レベルの確認を意識的に増やす
仕事を1人で抱え込みやすい人におすすめの口癖は「念のため」です。
日頃から、分からないことや不安に感じていることを「念のためですが」と前置きして確認する癖をつけてください。
仕事を進める中で、確認や相談をするのは決して恥ずかしいことではありません。
恥ずかしいどころか、「自分の役割をきちんと把握した上で仕事を進めてくれる人」という目で見てもらえるでしょう。
ポイントは、常日頃から「念のため」という言葉を口癖にしておくことです。
ささいなことでも「念のため」と確認する慎重なキャラになっておくことで、重要な場面でも躊躇なく質問しやすくなります。
確認や質問を急にしようと試みるから、心理的なハードルが高くなってしまうのです。
日頃から「念のため」レベルの確認を意識的に増やして、周囲の人に質問しやすいキャラになっておきましょう。
自分で処理できる仕事の判断基準を低めに設定する
自分で処理できる仕事の量や難易度の判断基準を低めに設定しておくのもおすすめです。
仕事を1人で抱え込みやすい人は、ストレートに言うと自分の能力を過大評価している傾向があります。
「このくらいは自分で処理できる」「確認しなくても進められる」と思い込み、重大な遅延や失敗を引き起こしてしまうのです。
そこで、自分の能力をあえて低めに見積もり、まだ余裕がある段階で相談や質問をしておくことをおすすめします。
実は、この行動を取るのは勇気がいることで、「恥ずかしい」「できないことを認めたくない」という感情とのせめぎ合いです。
しかし、1人で仕事を抱え込む傾向が改善しない限り、今後も仕事に関する悩みが根本的に解決することはないでしょう。
一度、思い切って自分の処理能力を低めに見積もってみてください。
「自分で処理しなくてはならない範囲」が狭くなることで、気持ちが楽になることもあるはずです。
仕事を1人で抱え込んでしまう癖が改善しない場合は?
ここまでに紹介してきたポイントを実践しても、仕事を1人で抱え込んでしまう癖が改善しない場合はどうすればよいのでしょうか?
次に紹介する解決方法は、全てを実行する必要はありません。
自分にとって最も実践しやすい方法を選んで、改善につながる糸口を探してみてください。
担当業務に対する適性を疑ってみる
仕事を1人で抱えてしまう原因は、もしかしたら現在の担当業務に対する適性にあるのかもしれません。
ある程度の年数を重ねても仕事の全体像が見えなかったり、同じようなミスを繰り返したりしていないでしょうか?
もし該当するようなら、そもそも向いていない仕事を続けているために適切な質問ができていない可能性があります。
性格的に人に聞けないようなキャラではないにも関わらず、仕事になると途端に1人で抱え込みがちな人は注意が必要です。
適性が低い可能性が疑われる場合、異動の申し出や転職を通じて環境を変えるのが最も現実的な対策となるでしょう。
自身の行動や考え方を変えようと意識しても改善しないようなら、仕事内容そのものを見直すのも1つの方法です。
仕事を難なくこなしている同僚を観察する
皆さんの周囲には、仕事を1人で抱え込まず難なくこなしている同僚がいないでしょうか?
もしそういった人が身近にいるようなら、しばらくの間その同僚を意識的に観察してみてください。
ずば抜けて能力が高い社員でない限り、仕事で困っていることや分からないことが1つや2つは出てくるはずです。
そのような場面に遭遇したとき、その同僚はどう振る舞っているのか、どんな行動を取っているのかを確認しておきましょう。
たとえば、分からないことがあったときは何気なく人に確認しているような素振りがないでしょうか?
あるいは、業務量が多すぎてこなし切れない場合、うまく人を頼って手伝ってもらっていることも考えられます。
俗に言う「要領の良い人」が自然にやってのけていることを、すぐに自分も実践するのは難しいかもしれません。
しかし、観察していくうちに「こんな時、あの人ならどうするだろう?」とイメージできるようになることもあるはずです。
人の良い部分を取り入れるのは仕事をしていく上で必要なことですので、人のまねをするのを恥ずかしがる必要はありません。
仕事を難なくこなしている同僚をさりげなく観察して、参考になる部分を取り入れていきましょう。
抱え込む癖が改善できず困っていると上司に相談する
現状、仕事を1人で抱え込む癖が改善できず困っているのなら、そのことを上司に率直に相談してみてはいかがでしょうか?
決して低くない確率で、上司も部下が仕事を抱え込む傾向があるのを改善したいと感じています。
部下が自身の問題点を認識し、改善したいと考えていると分かればアドバイスもしやすくなるでしょう。
一般的に、上司は悩みを相談してくれる部下の力になりたいと感じるものです。
部下が仕事を1人で抱え込まず、周囲の人をうまく頼れるようになったほうが部署全体にとってメリットが大きいと考えられます。
相談したことによって、1人で仕事を抱え込んでいる気配が感じられた際に上司が声をかけてくれるかもしれません。
上司に仕事の悩みを打ち明けることは一見するとハードルが高いようで、実は解決のための最短距離となり得るのです。
まとめ
仕事を1人で抱え込むことは、デメリットこそあれメリットとなることはほとんどありません。
よって、可能なら早めに解決しておくほうが今後のキャリア形成にも良い影響を与えるでしょう。
今回紹介してきたポイントを参考に、ぜひ行動や考え方を少しずつ変えてみてください。
周囲に頼りながら仕事を進める感覚を身に付けることで仕事がしやすくなり、成長できるチャンスにも恵まれやすくなるはずです。