転職・退職

転職に適した年齢は?何歳が限界?年齢不問は本当?

  • 転職に興味があるものの、今の年齢で転職できるのか不安
  • 今後、何歳までなら転職できるのか知りたい
  • 年齢不問の求人は本当に何歳でも採用されるのか?

上記のようなことを疑問に感じたり、悩んだりしていませんか?

今回は転職に適した年齢と、転職する場合に限界と考えられる年齢について解説します。

転職するタイミングに迷った場合の判断基準もあわせて紹介しますので、ぜひ今後のキャリアを考える際に役立ててください。

転職時の平均年齢は何歳?

そもそも、転職時の平均年齢は何歳なのでしょうか。

大手転職サービスが実施した調査の結果を元に検証していきます。

2021年の平均年齢は31.7歳

転職サービスdodaの調査によれば、転職成功者の平均年齢は31.7歳(男性32.5歳、女性29.9歳)でした。

かつては「転職するなら20代まで」などと言われていた時代もありましたが、実際は30代が平均と分かります。

出典:doda「コロナでどう変わった? 転職成功者の平均年齢調査

同調査では、2010年から転職成功者の平均年齢が10年以上にわたって30歳以上と判明しているのです。

つまり、30代に入って転職しても決して遅いわけではなく、むしろ平均的な転職時期と言えます。

業種・職種・企業によって転職可能な年齢に差がある

転職可能な年齢は、業種・職種のほか企業によっても差があります。

一般的に、20代のうちに転職しやすいのは営業職販売・サービス職といった現場系の職種です。

一方、30代に入ると企画職専門職といった専門スキルを求められる職種の転職成功者が高い割合を占めるようになります。

年齢を重ねるごとに専門性が求められるようになる、と捉えてよいでしょう。

ただし、企業によっては30代以降も未経験者を積極的に採用しているケースも見られます。

したがって、転職が可能かどうかは希望する業種・職種や応募する企業ごとに見極める必要があるのです。

転職は何歳まで可能?限界は何歳?

皆さんの中には、何歳までなら転職できるのか気になっている人もいるでしょう。

転職が可能な年齢の目安について、詳しく見ていきます。

よく言われている「35歳限界説」は本当か

近年は転職できる年齢が上昇傾向にあるとはいえ、30代半ばあたりになると転職が難しくなっていくと言われています。

いわゆる「35歳転職限界説」です。

なぜ35歳を境に転職の難易度が高まると言われているのでしょうか。

主な理由として、次の3点が挙げられます。

【35歳転職限界説が囁かれる理由】

  • キャリア形成を踏まて若手を採用したがる企業が多いから
  • 年齢相応の業務経験・業務知識が求められるから
  • マネジメント経験が重視されるようになるから

裏を返すと、これらの条件に当てはまらない企業であれば、35歳を超えても採用される可能性は十分にあります

したがって、35歳転職限界説は「企業によって状況は異なる」と考えてよいでしょう。

年齢に上限を設けない企業は増えている

求人情報に年齢不問と記載する企業も増えています。

少子高齢化が急速に進みつつある今、若手にこだわっていては人材を確保できない企業が増えつつあるからです。

とくに中小企業はこの傾向が顕著で、年齢を問わない通年採用に切り替えるケースもめずらしくなくなっています。

そもそも、人材募集において年齢制限を設けることは禁止されていることをご存知でしょうか?

年齢に関わらず均等な雇用機会を与える観点から、平成19年10月以降、人材募集時の年齢制限は禁止されているのです。

参考:厚生労働省「募集・採用における年齢制限禁止について

ただし、長期勤続によるキャリア形成を図ることを目的とした若年者の採用は例外的に認められています。

ここで言う若年者は、35歳未満の人材を想定しているとのこと。

前述の「35歳転職限界説」が囁かれるのは、若年者=35歳未満という認識が定着しつつあることも一因として挙げられるでしょう。

実際には既存社員との年齢バランスが考慮される場合も

では、求人に年齢に関する記載がなければ、何歳であっても関係なく採用されるのでしょうか?

結論としては、「現実的には年齢が考慮される場合もある」のが実情です。

企業としては、新たに採用する人材と既存社員との年齢バランスを考慮するケースは少なくないでしょう。

たとえば、既存社員の平均年齢が30歳の場合、中途採用者が40代では周囲の社員が指導しにくい可能性があります。

将来的には年齢が高い人材ほど先に定年退職を迎えることから、既存の社員よりも若い人材を優先的に採用することも多いのです。

こうした企業では、「20代が活躍中」などと、応募者の想定年齢を遠回しに記載していることもあります。

現実的には「年齢は無制限ではない」ケースも多々あることを押さえておく必要があるでしょう。

年齢不問の求人は本当に何歳でも応募できる?

求人情報によっては「年齢不問」と記載されていることがあります。

本当に何歳であっても応募でき、採用される可能性もあるのでしょうか。

応募そのものは何歳でも可能

大前提として、年齢不問の求人であれば応募は何歳でもできます。

中卒・高卒であっても、還暦を超えていても応募して構いません。

ただし、あくまでも「応募そのものはできる」という意味です。

実際に採用されるかどうかは別問題ですので、採用される可能性がある求人を見分ける必要があります。

実際に中高年の中途採用者がいるかリサーチする

年齢不問の求人が本当に「不問」かどうかを把握するには、中高年の中途採用者がいるかどうか調査することが大切です。

年齢を問わず採用している企業の多くに当てはまる傾向として、次の特徴が挙げられます。

【年齢不問の企業の特徴】

  • 社員の平均年齢が高め(40代以上など)
  • 「先輩社員の声」に中高年の社員が掲載されている
  • シルバー人材センターに求人を出している

注意点として、年齢不問の企業の中には大量採用・大量離職の企業が含まれていることがあります。

簡単に採用を決める一方で、入社後にノルマを達成し続けるのは現実的に難しいといったケースがあるため十分注意してください。

社員の平均勤続年数や離職率なども可能な範囲で調べておき、社員が定着しやすい職場かどうかを見極めましょう。

詳細が不明なら「ひとまず応募」でOK

求人情報の段階で「年齢不問」の真偽が判断できないようなら、ひとまず応募してしまうのも1つの方法です。

書類選考を通過するかどうかによって年齢不問の真偽がある程度推測できます。

また、書類選考を通過して面接に進めば、社内の雰囲気を知る手がかりも得られるでしょう。

採用選考は「落ちるのが当たり前」の世界のため、判断に迷ったら応募してから入社すべきか検討しても遅くはありません。

本当に年齢不問の企業なら、応募時の年齢に関わらず書類選考や面接を突破できる可能性は十分にあるでしょう。

転職するタイミングに迷った場合の判断基準

今の年齢で転職するべきかどうか、タイミングに迷った場合の判断基準について解説します。

次の3点を検討した上で、現在の職場で勤務し続けるべきか、転職に踏み切るべきか判断してください。

明確な転職理由があるか

転職理由が明確に決まっている場合は、転職に挑戦するべきタイミングと言えるでしょう。

現在の職場に対する不満だけでなく、転職後に取り組みたいことがはっきりしているようなら、なおさら転職するべきです。

転職理由は志望動機や退職理由とも密接に関わっています。

明確な転職理由を持って応募してくる人材を歓迎する企業は少なくありません。

機を逃さないためにも、転職理由がはっきりしている場合は在職のまま転職活動を進めてみることをおすすめします。

今後のキャリアプランを人に説明できるか

転職を前提として考えた場合に、今後のキャリアプランを人に説明できるようなら転職するべき時期と言えます。

自分の中では転職しても良いと思っていても、キャリアプランを客観的に説明できないケースは少なくありません。

人に説明できるレベルのキャリアプランがあれば、応募先の企業に納得してもらえるアピールができるでしょう。

反対に、いざ人に説明するとなると考え込んでしまうという場合は、まだ転職は時期尚早かもしれません。

今後のキャリアプランを再考し、機が熟すのを待ってから転職に踏み切っても遅くはないでしょう。

条件の良いスカウトが複数届くか

今すぐに転職するかどうかはともかく、転職サービスに登録した上でスカウトの届き具合を見ておくのも1つの方法です。

条件の良いスカウトや求人の提案を複数もらえるようなら、転職市場はあなたの転職を歓迎していると判断できます。

逆に、想定を下回る条件のスカウトしか届かないようなら、人材価値を高めよう努める必要があるでしょう。

スカウトの届き具合は転職サービスによって異なる場合があるため、複数のサービスに登録しておくことをおすすめします。

リクルートエージェントやdodaといった定番の大手サービスはもちろんのこと、地域ごとの転職支援に強いサービスもおすすめです。

地方での転職支援にも強いサービスとして、ヒューレックスが挙げられます。

地域に詳しい専任コンサルタントが付き、希望条件に合う求人を的確に紹介してくれるからです。

応募が決まると企業ごとに徹底した面接対策を実施してもらえるため、面接の通過率を最大限に高められます。

スカウトや求人提案数の実態を把握したい場合は、ヒューレックスを積極的に活用しましょう。

まとめ

転職に適した年齢は、業界・職種・企業ごとに異なるというのが実情です。

しかし、年齢不問の求人だからと言って本当に年齢を問わず採用されるとは限りません。

応募先のリサーチを十分に行った上で、自身の市場価値を見極めるためにも早めに転職サービスに登録しておきましょう。

しっかりと情報収集を行った上で選考に臨むことで、年齢のハンデを超えて採用される確率を高められるはずです。

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