人間関係

職場の飲み会の断り方は?一切行かないことは可能?

  • 職場の飲み会を上手に断る方法が知りたい
  • 職場の飲み会に一切行かなくても大丈夫か心配
  • 断る場合の注意点を把握しておきたい

上記のような悩みや疑問を抱えていませんか?

今回は、職場の飲み会に行きたくない人の割合や理由、上手な断り方について解説します。

断る際に注意しておきたいポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

職場の飲み会に行きたくない人の割合・理由

そもそも、職場の飲み会に行きたくない人はどのくらいいるのでしょうか。

多くの人が本心では行きたくないと感じているなら、単なるわがままではないと自信を持てるはずです。

職場の飲み会に関する調査結果を元に確認してみましょう。

8割近くが職場の飲み会への参加に消極的

ビッグローブの調査によれば、職場や仕事関係の飲み会に参加したくない・あまり参加したくない人の割合は次の通りでした。

  • 参加したくない:59.1%
  • あまり参加したくない:18.6%

ビッグローブが実施した調査結果より

上記を合計すると77.7%と、実に8割弱の人が職場の飲み会に対して消極的な考えを持っていることが分かります。

職場の飲み会に行きたくないという心境の人は、決して少数派ではないのです。

行きたくない理由の最多は「気を遣いたくない」

同調査では、職場・仕事関係の飲み会(忘年会)に参加したくない理由についても回答を得ています。

回答が3割を超えたものとして、次の理由が挙げられていました。

  • 気を遣いたくない:40.2%
  • お金がもったいない:37.1%
  • 時間がもったいない:34.0%
  • 勤務時間以外で関わりたくない:33.8%
  • コロナ禍だから:30.0%

ビッグローブが実施した調査結果より

約4割の人が「気を遣いたくない」ことを理由に挙げているのです。

たしかに、職場の飲み会となると上司や先輩など、さまざまな立場の人がいるため何かと気を遣います。

職場によっては「上司のお酌をするべきか」「誰が上司の隣に座るのか」といったことで毎回のように悩まされるかもしれません。

このように、余計な気を遣うことを嫌がっている人は決して少なくないのです。

有益な時間を過ごせないと思うなら断ってOK

さて、肝心な「職場の飲み会に一切行かなくてもいいのか」という点についてですが、結論としては「断ってOK」です。

飲み会はあくまでも勤務時間外の社内行事に過ぎません。

本来なら参加したい人が任意で参加すればよいところを、どういうわけか全員が参加するものという話になっているだけです。

世の中にはいろいろな事情を抱えている人がいるので、飲み会に参加できない理由があってもおかしくはありません。

そもそも、有益な時間を過ごせないと分かっていながら、時間とお金を強制的に差し出さなくてはいけない義務などないのです。

職場の飲み会を断る理由7選

職場の飲み会に行きたくないと思いながらも、うまく断る方法が思いつかないという人も多いでしょう。

そこで、飲み会を上手に断る方法を7つ紹介します。

家族構成や生活環境によって有効な断り方は異なりますので、自分の状況に合ったものを選んで実践してみてください。

家族が体調不良

妻・夫や同居している親など、家族の誰かが体調不良ということにしておく方法です。

具合が悪い家族がいるにも関わらず、お酒を飲んで酔っ払っているわけにはいかない、といった理由を伝えましょう。

家庭の事情なので、職場の同僚や上司は詳しい事情に踏み込んで聞きにくいはずです。

この断り方のメリットは、比較的長期間にわたって有効という点にあります。

飲み会シーズンが到来するたびに、断る理由を考える必要がありません。

実際、「ずっと体調が優れない」「通院しているが入院するほどではない」といった状況は現実的に十分あり得るでしょう。

前もって上司に事情を説明し、家庭の事情で飲み会には参加できない旨を伝えておくことをおすすめします。

家族の介護

親と同居している人であれば、家族の介護を理由に飲み会を断るのも1つの手です。

近年は家族を介護する人が増えているため、決して不自然な理由ではありません。

昼間は兄弟や親戚など身内の人が介護しているが、夜間は帰ってしまうので人手が足りない、といった設定にするとよいでしょう。

無理解な上司や同僚は「その日だけは夫/妻に任せればいい」などと言うかもしれません。

しかし、パートナーにとって義理の両親であれば、実子である本人が親を放置して飲み会に行ってしまうようでは納得いかないはず。

あくまでも家庭内の繊細な問題のため、まともな人であれば「ご家族の介護を優先するべき」と言ってくれるでしょう。

家族を長期にわたって介護することはめずらしくないので、数年単位で飲み会を断り続けることができます。

子どもとの約束

子どもを塾や習い事に送迎する必要があるなど、子どもとの約束事を引き合いに出すのも有効な方法です。

子どもがいる人なら、夜間に塾などへの送迎に協力することは十分にあり得ます。

妻/夫が運転免許を持っていない、パートナーは夜勤のため送迎できるのが自分しかいないといった説明をしておくとよいでしょう。

子どもとの約束を果たすことは、親子の信頼関係を築く上で非常に重要なことです。

「1日ぐらい休ませればいい」などと主張する上司や同僚のほうが神経を疑われてしまいます。

一般的に習い事の曜日は固定されているため、複数の習い事をさせている設定にしておくのがおすすめです。

自分自身の健康上の問題

自分自身の健康上の理由でお酒を控えている、といった理由を伝えるのもおすすめです。

お酒が好きな人ほど、皆が飲んでいる場に行けば自分も飲みたくなってしまうもの。

その誘惑に耐えてソフトドリンクを飲み続けるよう強要するのはかなり酷な話です。

「γ-GTPの値が高い」など、断酒する理由としてよくある症状を伝えると信憑性が増します。

飲み会は業務ではないので、診断書などの証拠を示せと言われるようなことはまずないでしょう。

この理由は、本人がお酒好きだと周囲に知られている場合ほど有効です。

「飲みたいはずなのに努めて飲まないようにしている」と思われることで、むしろ同情してもらえる可能性さえあります。

講座やセミナーがある

勤務終了後に講座やセミナーの予定が入っているなど、社外で学びの時間を設けていることも断る理由になり得ます。

残業であれば、仕事を優先して講座やセミナーを致し方なくキャンセルすることもあるでしょう。

しかし、飲み会は業務ではなく賃金も発生しないため、講座やセミナーを優先しても決して不自然ではありません。

つまり、残業で帰りが遅くなる日があることと、飲み会に行かない理由を矛盾なく両立させることができます。

最近ではリカレント教育やリスキリングが推奨されているように、社会人が退勤後に勉強するのはむしろ好ましいことです。

勉強よりも飲み会を優先するよう強要してくるような職場なら、将来的に転職も視野に入れて検討していくべきでしょう。

残務処理がある

独身の人や若い人の場合、家庭の事情や自分自身の体調を引き合いに出すのは難しいかもしれません。

その場合は、当日に残務処理があるという理由で欠席しましょう。

完全に断るのが難しそうであれば、「終わりしだい合流する」と伝えておき、実際には最後まで行かない方法もあります。

この断り方の難点は「実際、業務量が多いので仕方がない」と周囲の理解を得られるとは限らないという部分です。

「そんなに忙しいはずがない」などと思われてしまうと、飲み会に参加したくない口実だと悟られてしまいます。

また、毎回のように残務処理を理由に欠席していると、業務スキルに疑いの目を向けられる原因にもなりかねません。

仕事の状況と飲み会を断る頻度に注意しつつ、奥の手として活用してみてください。

急用が入った

ここまでに挙げたどの理由を駆使するのも無理があるようなら、最後の手として「急用」を使いましょう。

頻繁に使える断り方ではないものの、当日になって急遽欠席できるというメリットがあります。

実家の親が倒れた、など緊急性の高い理由ほど効果的です。

ただし、あまり話が大きくなり過ぎないように注意してください。

慌てて駆けつけた割には、翌日には平然とした様子で出社するのも不自然です。

「急遽実家に駆けつけたが、大したことはなさそうで安心した」といった程度に留めるのがよいでしょう。

この断り方はあまり頻度が高くなると不信感を抱かれやすいので、他の断り方が難しかった場合の手段として使うのが得策です。

職場の飲み会を断るときの注意点

職場の飲み会を断る際には、いくつか注意点があります。

飲み会への参加を断ることで、職場での人間関係が悪化するような事態は避けたいもの。

次のポイントを押さえて、職場の飲み会をスマートに断りましょう。

不必要に角が立つ伝え方をしない

職場の飲み会を断りたい人の多くは、そもそも飲み会の存在意義そのものに疑念を抱いているケースが多いでしょう。

いっそのこと「必要性を感じないので飲み会には行きません」と言って、真正面から断りたくなるかもしれません。

しかし、不必要に角が立つ伝え方はしないほうが無難です。

職場にはいろいろな考え方の人がいるので、飲み会を断る同僚に対して反感や不快感を抱く人もゼロではないと考えられます。

欠席しても致し方ないと思ってもらえる理由を伝えておいたほうが、何かとトラブルを回避しやすいはずです。

飲み会そのものを否定するような発言をするのは避け、事情があって参加できないというスタンスを貫くことをおすすめします。

つじつまの合わない嘘はつかない

飲み会を断る口実を作るには、ある程度の嘘が必要な場合もあります。

ただし、つじつまの合わない嘘をつくのは避けましょう。

飲み会を欠席した理由と矛盾しやすい言動の例として、次のようなパターンが挙げられます。

  • 子どもを塾に送迎する必要があるはずの曜日に、たびたび深夜まで残業している
  • 家族の介護を理由に飲み会を欠席していながら、家族で旅行をしたことを同僚に話してしまう
  • 健康上の理由で飲み会を断ったにも関わらず、社外の知り合いとは頻繁にお酒を飲んでいる

こうした矛盾点が発覚すると、「職場の飲み会を断るための口実に過ぎないらしい」と気づかれてしまいます。

のちのち整合性が取れなくなるような大げさな嘘をつくのは控えたほうが無難です。

参加を強要するようなら転職も検討する

職場の飲み会は、本来であれば任意参加のはずです。

参加を強要されるようなら、そもそも職場環境が良好ではない可能性が高いと考えられます。

近い将来転職することも視野に入れて、今後のキャリアを検討しましょう。

また、飲み会への参加を強要するような職場であれば、退職時に強引な引き止めに遭う可能性もゼロではありません。

強引に引き止められそうな場合は、退職代行サービスを活用して辞めるのも1つの方法です。

退職代行サービスを利用する際の注意点は、次の記事で詳しくまとめていますのでぜひ参考にしてください。

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まとめ

会社の飲み会は、断る理由を用意しておくことで一切行かないことも十分に可能です。

ただし、不必要に角が立つ伝え方をして険悪な雰囲気にならないように注意しましょう。

今回紹介してきた断り方のうち、活用できそうなものをぜひ取り入れてスマートに飲み会を断ってください。

不毛な飲み会への参加を回避できれば、より充実した時間の過ごし方を見つけられるはずです。

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